JCSS校正証明書に「不確かさ」という記載があります。「不確かさ」とは何ですか?精度や器差とは違うものですか?

「不確かさ」と「精度」あるいは「器差」とはまったく別のものです。

■不確かさ
校正によって得られた値の信頼値を示します。(得られた値がどれだけ“不確かな”要素を持つか、という指標)
校正によって得られた「校正値」と真の値との間にどれだけの誤差があるのかの指針だと思ってください。
不確かさ(uncertainty)は国際的に用いられている用語で、国家標準から不確かさの連鎖を得ることがトレーサビリティを確立するための絶対条件となります。
値の算出は国に認められた評価要領に基づいて行います。

■精度
メーカーが公称する製品の正確さのようなものです。
各メーカーによって異なる表記(製品精度、確度、繰り返し性 etc...)をしています。
単に最大許容誤差(あるいは器差)=精度としている場合もあり、監視機器・測定器の値の決定や表明の仕方はメーカーに任されます。
任意で表明している値であり、標準器の値としては国家規格、法令及び国際規格等には合致していないため、ご注意ください。

■器差
測定値から参照値(公称値)を引いた値となります。





お問い合せ