社内でまず確認すること
1.計測器は正しい値を示していますか?
私たちは、日常の生活や生産活動、取引などさまざまな分野で、それぞれ物の長さや重さ、時間などの測定に計測器を使用しています。 誰もがその値を疑うことなく認め合う社会に住んでいますが、こうした生活の営みや生産活動の維持を、それぞれの量の基準となる「ものさし」により、十分な信頼性をもって利用できることを可能としているのが“計量標準の供給(トレーサビリティ制度)”です。 また、計測器は使用頻度、環境変化、時間経過による誤差の発生を標準器を用いて確認(校正)し、オーバーホール、修理、調整等、定期的にメンテナンスすることも必要となります。
2.社内の計量標準器は正しい値を示していますか?
正しい値を保つ為にできることは2つの方法があります。
- 社内標準器を設け定期的に計測器を校正し、社内標準器の校正は外部校正機関を利用する方法
- 社内で使用する全ての計測器の校正、メンテナンスは外部の校正機関を利用する方法
社内標準器がない場合は、当社、一般校正サービスをご活用ください。
お客様の現場へ迅速に当社スタッフがお伺いして校正いたします。
外部の校正機関への委託
優れた外部の校正機関を選ぶ基準
優れた外部の校正機関である為には、下記の4つの条件を満たしていることが重要です。
- 全国規模での出張点検・校正サービス体制を備えている。
- 引取から校正→オーバーホール→修理→調整→再校正→納品まで一貫処理体制が可能である。
- 計量法で定められた校正機関の技術能力が認められており、国家標準へのトレーサビリティが確保されている「JCSS登録事業者」である。
- さらに、国際基準に対応した事業者でもある。
ナガノ計装の体制
ナガノ計装では継続的なメンテナンス体制を実現する為に下記の取り組みを行っております。
- 長野計器のサービス会社として、長野計器の全国営業拠点にサービスステーションを設置し、迅速なメンテナンス体制を確立させております。
- 全国サービスステーション及び計測器校正サービスセンターによる、引取~修理・調整・校正までのワンオーダー体制を完備しております。
- 「圧力」区分のJCSS校正事業者、及び国際MRA対応校正事業者として、登録・認定維持、校正技術の品質向上に取り組んでおります。
証明書の発行
正しく計測されていることを証明する証明書を発行いたします。
お客様の計測器を当社にて校正した場合は、当社が校正したことを示す校正成績書及び一般校正証明書を発行いたします。 また、お客さまの社内標準器を校正した際には、国家標準にトレーサブルであることを証明する証明書(JCSS認定シンボル付き校正証明書)も発行いたします。JCSS認定シンボル付き校正証明書は国際標準化機構(ISO)による各種マネジメントシステムの要求事項、高圧ガス保安法、計量法等国内法規制で必要な適正に計測器が運用されていることの証明となります。