JCSS校正証明書に「校正圧力値の拡張不確かさ(包含係数k=2)は~」とあるが、拡張不確かさとは何ですか?

「拡張不確かさ」とは、校正で得られた不確かさに、さらに幅を持たせてより信頼性を高めた値のことです。
「不確かさ」は校正を行ったときの測定値のばらつきと、その原因として考えられる要素(標準器の不確かさ、温度、水平度など)とを足し合わせて得られます。しかし、すべてのばらつきを観測するには無限回数測定を行わなくてはならず、それは現実的に不可能なことです。
そこで有限回数の測定でも十分な不確かさを算出するために「包含係数」を用いた「拡張不確かさ」が用いられるのが一般的となっています。
(「包含係数」は不確かさの示す範囲を広げるために用いる倍数だと思っていただければよいと思います。「包含係数 k=2 の拡張不確かさ」=得られた不確かさの値を2倍したものと考えてください。校正で得られた不確かさの値を2倍又は3倍することによって、k=2では全測定値の約95%、k=3では全測定値の約99%以上が含まれるとされています。圧力標準についてはk=2と定められており、当社でもこれを採用しています。)





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